低体重児の出生と、日本人の健康 

日本では低体重で生れてくる子供が増えており、先進27ヵ国中のワースト・第1位だそうです。

日本人の母親の身体に何か問題があるということです。そして、これは赤ちゃんや母親の健康上の問題ばかりでなく、生活を共にしている父親や子供たちの問題にもつながります。食生活をはじめとした生活方法や、生活環境について考え直してみる必要があります。
 
健康な身体が、健全な生活を支えていきます。健康な身体を作るために、食の問題や、
生活の仕方などについて、もう一度考えてみませんか。

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《 三十年で低体重児倍増   乳児の不安 》   (『東京新聞』2014年3月3日朝刊)
    
2500グラム未満の低体重で生まれる子の割合が最も高く、総数も三十年間で倍増。

報告書(注:*①)の「健康」の指標の中で特異な日本のデータが注目を集めた。低体重児の出生率は今回の調査でデータの取れた先進27カ国中、ギリシアと並び最悪の9.6%。1970年代後半の5%からほぼ倍増した点も他国にはない傾向だという。

「すでに低体重児が多い中で、さらに増え続けていることに、小児科学会の先生方も危機感を持っている」と話すのは社人研の阿部さん。

米国疾病対策センターによると、出生体重は乳児の生存と健康な成長を決定する重要要因。独立行政法人国立成育医療研究センター研究所部長の藤原武男医師は「低体重で生まれた子どもは、栄養のある環境にいると肥満になり、糖尿病などにかかりやすくなる」と具体的なリスクを指摘する。

妊娠中に栄養を摂取できないと、胎児期から飢餓状態に備えて栄養をためる遺伝子が発現し、生後の過剰摂取につながる。これをパーカー仮説(成人病胎児期起源説)といい、世界中の研究で裏付けられている。

なぜ日本で低体重児が増えているのだろうか。藤原さんは高齢出産、やせすぎた女性の増加などを挙げた。しかしその原因ははっきりわかっておらず、妊婦には「バランスよく食べ、適正な体重増加を図ることがお子さんへの一番のプレゼントと考えてほしい」と語っている。

*① 国連児童基金(ユニセフ)と国立社会保障・人口問題研究所(社人研)が共同で、
「先進国の子供に関する国際比較報告書」をまとめた。

 
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