中近東原産のスタミナ野菜

モロヘイヤは、エジプトを中心とする中近東が原産です。包
丁でたたくと、納豆のような粘りが出るのが特徴です。

粘りのあるモロヘイヤと羊肉やうさぎ肉で作るスープは、中近東では
スタミナのつく家庭料理としてよく食べられています。
モロヘイヤの粘りは、オクラや里芋の粘りと同じ「ムチン」
という成分です。ムチンはたんぱく質の消化を促すほか、胃壁
の粘膜を保護し、調える働きがあります。
モロヘイヤで特筆すべきは、その栄養価でしょう。抗酸化作
川の強いβーカロテン、ビタミンC、ビタミンEや疲(ベユタ)労回復
効果のあるビタミン娩などのビタミン、カルシウムなどのミネ
ノルか、緑黄色野菜の中でも際立って多く含まれています。

日本に伝えたのは、大学教授

実は、モロヘイヤが日本に紹介されたのも、この豊富に含ま
れる栄養がきっかけでした。
25年ほど前、エジプトのカイロ大学でアラビア語とアラビア
文化の研究をしていて、拓殖大学教授も務めた飯森嘉助(いいもりかすけ)さんは、
地元の人からモロヘイヤと、モロヘイヤを仙った料理を教わり、
癖のない味と豊富な栄養に着目しました。日本に帰国後、モロ
ヘイヤを日本に広めたいと強く思った飯森さんは、知人の紹介
で郷里である長野の農家に栽培を依頼しました。こうしてモロ
ヘイヤの栽培が日本でスタートしたのです。モロヘイヤは高温
を好む野菜のため、現在は沖縄と佐賀が露地ものの主な産地と
なっています。
6~9月、モロヘイヤは旬を迎えます。存分に太陽を浴び
て栄養が増したモロヘイヤで、日ごろの疲れを吹き飛ばし
てませんか?.