人の睡眠には、レム睡眠(Rapid Eye Movement)とノンレム睡眠(Non REM)があります。
レム睡眠は、身体は深く眠っているのに、脳は記憶の固定などをしており、覚醒しているときと近い状態です。
物音などで目が覚めやすく、金縛りなどはこのときにおこります。
ノンレム睡眠は、ぐっすりと熟睡している眠りで脳も身体も休んでいる状態です。
身体を支える筋肉は働いており、ストレスを消去し、また成長ホルモンなども分泌をしています。

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  睡眠サイクルの異常 
 
睡眠サイクルは約六十分のノンレム睡眠と、それに続く約三十分のレム睡眠で構成される。
夢はレム睡眠で見る。
約九十分の睡眠サイクルを繰り返して朝を迎える。

  ゆりかごの歌

ところがこの睡眠サイクルが異常を示すことがある。
例えば、うつ傾向になると、通常一時問たたないと現れないレム睡眠が、眠り始めて数分から十数分で現れることがある。

さらに、レム睡眠の割合が増え、たびたび悪夢にうなされることもある。
悪夢が繰り返され目が覚めやすい場合、精神不安定を疑うサインとなる。

眠っていても頭の休まる時間が短いので、夜しっかり寝ても、一日中眠くて仕方がない。
通常夢を見ない昼間の居眠りですぐに夢を見る。笑ったり、怒ったりしたときに体中から力が抜ける。突然眠り込んでしまう睡眠障害・ナルコレプシーの可能性がある。

インターネットの発達で人は年々眠らなくなっている。
睡眠不足が慢性化すると、ナルコレプシーに似た症状が出て、睡眠専門医でさえ診断に迷う場合がある。

レム睡眠を研究する医療者は少ない。
個人的には大変興味があり、レム睡眠は人間の深層心理から何かを発信しているような気がする。
それを探知できたら、人を深く知ることができる。そんな夢見るおじさんがいても、いいでしょ。
  中山明峰(名古屋市立大病院睡眠医療センター部長)
From:『東京新聞』2015.5.12 ぐっすり Good Sleep  

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