学校の健康診断から「座高測定」が、今年限りで廃止されるそうです。
傑作なのは、廃止理由の一つに、検査のときにみんなが座高を低く見せようとして、測定に時間がかかりすぎるとのことだそうです。
座高の検査は、みんなイヤなんですね。

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体のデータ「私のもの」    香山リカ ふわっとライフ

学校で行われる健康診断から「座高測定」と「ぎょう虫検査」が、2015年度限りで廃止されることが決まった。
文部科学省で検討した結果ということだ。

文科省の検討会では、座高測定の廃止の理由として「身体の健康をチェックする上であまり意味がない」との意見のほか、「低く見せるため子どもたちが背中を丸めるなどして測定に時間がかかる」という声も出たという。

   せいくらべ

私は初めて知ったのだが、「胸囲」の測定はすでに1995年度からなくなっているそうだ。
よく考えれば、自分のからだに関する測定値は大切なプライバシー。

おとなの女性に男性が「あなたの身長は? 体重は? ウエストサイズは?」などとしつこく尋ねるのは、セクハラにもなるだろう。

私が子どものころには、健康診断は体育館で行われ、計測担当の先生がみんなの前で「48キロだな」などと体重計が示す数値を読み上げていたが、いま考えるとずいぶん乱暴なことをしていたものだ。

とくに私は身長はクラスで真ん中くらいなのに座高は一、二を争う高さで、小学校時代は同級生の男子たちから「座高の女王」などと言われていた。

のんきな私は当時それほど気にならなかったのが、いま考えると「足が短い」というからかいだったわけで、繊細な子どもなら傷ついたろう。

「子どもなんだから身長や体重を隠す必要はない」という考えもあるかもしれないが、私は逆に子どものうちから、「私のからだのデータは私だけのもの」という意識を育てる必要があるのではないかという意見だ。

それが他の人のプライバシーも大切にする感覚を育むと思うからだ。
学校健診の項目変更をきっかけに、「身体計測の値をどう扱うべきなのか?」と考えてみてはどうだろう。
   『東京新聞』2015.6.9

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