猛暑続きの今日この頃。
東京新聞の“こちら特報部”に、「酷暑の夏に五輪なぜ?」の記事が。
本音と建て前。
なるほど、なるほど。考えさせられます。
まずはお読みを

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  酷暑の夏に五輪なぜ?
   米国のTV放映 最優先  「選手第一」あくまで建前

東京は七日、八日連続の猛暑日に見舞われた。
二〇二〇年の夏には、東京五輪が開かれる。

日陰を歩いていてもつらい時期に、屋外でマラソンや競歩が競われる。
さすがに秋の開催を望む声も出始めた。
それにしてもなぜ、この時期に五輪を開くのか。どうやら、ここにも金銭が絡むようだ。(白名正和)

東京五輪は七月二十二日から一部の競技が始まり、八月九日まで催される。
パラリンピックは八月二十五日から九月六日までだ。

「(東京は)この時期の天候は晴れる日が多く、且つ温暖であるため、アスリートが最高の状態でパフォーマンスを発揮できる理想的な気候である」

「温暖」という表現に首をかしげるが、東京五輪招致委員会が招致段階にまとめた「立候補ファイル」には、こう記されている。

七日、東京都心の最高気温は三七・七度。この夏、七月下旬から八月上旬にかけての一週間で、全国で一万千六百七十二人が熱中症で搬送され、二十五人が亡くなっている。
この暑さはどうも五輪の年も変わらなそうだ。
気象庁の担当者は「二〇二〇年の東京の予測値はないが、現在よりも暑くなることが見込まれる」と話す。

前回、一九六四年の東京五輪は十月十日から始まった。
同様に真夏を避け、二〇年も秋に開けないかという声が上がっている。

       三橋美智也 東京五輪音頭

アントニオ猪木参院議員(元気)は、五日の安保法制特別委で「この暑さの中で開催して、良い記録が出るのか。
新国立競技場が白紙になったので日程も再考を」と質問した。

下村博文文部科学相は「確かに熱中症の問題は出てくる」と認めたが、「IOC(国際オリンピック委員会)理事会が総合的に判断し、七月から八月の間での開催を決めており、変更は困難」と答弁した。

ではなぜ、IOCはこの時期の開催を求めるのか。
スポーツ評論家の玉木正之氏は「米国のテレビ局が支払っている放映権料が原因だ。
秋は米国で大きなスポーツイベントがあるため、重ならないように五輪が真夏になる」
と指摘する。

額は膨大で一二年のロンドン五輪では、放映権料の総額約二十六億ドル(約三千二百億円)のうち、半分近くを米国系が支払った。

米国では秋以降、大リーグのワールドシリーズが開かれるほかプロフットボールNFL、プロバスケットボールNBAが開幕する。
米国だけでなく、サッカー欧州チャンピオンズリーグも本格化する。

「番組の編成事情で、五輪日程が決められているのが実態だ」(玉木氏)

こうした放映の都合は競技日程にも影響している。
スポーツプロデューサーの杉山茂氏は「八八年のソウル五輪では、陸上男子百メートルの決勝が当初夕方となっていた。だが、米国の深夜から未明になるため、昼に変更された」と話す。
〇八年の北京五輪でも、競泳の決勝が予選の日の午後ではなく、翌日午前になった。
午前に予選、午後に決勝というのが常識だが、これも同様の事情だ。

東京五輪招致委は「アスリートファースト(選手第一)」という理念を掲げてはいるが、杉山氏は「こうした競技日程の設定は放映権料が影響力を持っている以上、東京五輪でも起こり得る。
一六年のリオ五輪が終わったころから調整が始まるだろう」と語る。

玉木氏もこう続けた。
「選手のことを考えるなら当然、夏ではなく秋などに日程をずらすべきだ。
しかし、現実は放映権料に支配され、アスリートファーストは建前になっている」

     From:『東京新聞』2015.08.08 “こちら特報部”

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選手のことを考えたら、五輪の日程を変えたほうがよい。
さすが、過酷な練習を経験している元プロレスラー議員の猪木さんの発言です。

しかし、世の中、なかなか思いやりでは動きません。

お金を出すひとは、偉い人なのです。
何でもかんでも決めることができるのです。

「選手の健康第一」。それは建前です。
「練習成果を世界記録に」。それも夢です。
過酷な状況で、頑張るしかありません。

たくさんお金を出す人の、決定には逆らえません。
残念ながら……。

マラソン選手は、高地トレーニングなどせずに、
毎日、この炎天下、皇居の周りを走り回って鍛えるしかありませんかね。
 

いとう治療院(はりきゅう 目黒区)は、
  病気と健康についてご相談を受けております。