ホットフラッシュは更年期やその前後からも、しばしば出てくる症状です。
自律神経の失調から起こりますが、はり灸治療でからだのバランスを整えて治しましょう。

ホットフラッシュ 

ホットフラッシュは更年期障害の一つです。
女性は閉経前後(45~55歳ごろ)に女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が減って、生理不順や閉経と同時に更年期障害を発症します。
血管運動障害や、精神神経症状などがあり、顔のほてりやのぼせ、異常発汗、動悸など、症状はさまざまです。

 女性ホルモンの低下 |エストロゲン低下 

治療に最もよく使われるのは、エストロゲンの服用です。
ただ、エストロゲンのみを長期にわたって服用すると、子宮内膜増殖症や子宮内膜がんを誘発するといわれていますが、必ず黄体ホルモンを同時に服用して、毎月、子宮内膜を脱落させることで防げます。

ホルモン療法がどうしても嫌な場合、代替療法の一つとして、エストロゲンに化学構造が類似したサプリメント(大豆由来イソフラボンからの抽出物)があります。
このほか、その人の症状に合った漢方薬も、ある程度症状の緩和を期待できます。

質問者のように(50代初期からホットフラッシュが始まり、3年間薬を飲んでも治らず、いまだに続いている)、60代でホットフラッシュだけが残っているのは、閉経前後の治療が十分でなかったことにより、慢性的な自律神経失調症状のみが残ったと考えられます。
こうした場合には、ホルモン療法よりも、漢方やはり治療などの代替療法が有効な場合もあります。
    宮崎千恵(宮崎千恵婦人クリニック院長) 『東京新聞』紙上診察室 2016.03.22より